スズキノザッキ

アニメオタク&ミニマリスト(半ば)な庶民派レビューのブログ

"Airpods"と"Beoplay e8"の比較

Airpodsを購入した今、僕の元には完全ワイヤレスイヤホンが2つ存在しています。皆さんご存知、Apple社の『AirPods』と、B&O(バングアンドオルフセン)社の『Beoplay e8』という、それなりに名の通った両者。僕も個人的に整理する意味も含めて比較していきたいと思います。

もし、たまたまこの2つでどちらを買うかを迷っている方、たまたまこの2つを持っていてどちらか手放したいと思っている方、などなどいらっしゃいましたら参考にしていただけたら幸いです。

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ちなみにAirPodsはシリコンカバーを装着しています。付いている紐はパラコードです。ダサイという文句は受け付けておりません。 

 

 


音質

僕はオーディオに関してはそれほど詳しくは無いのですが、双方ともデフォルトの状態でも文句のない音質だと思います。"e8"は全体的に細かい音まで聞こえて解像度が高い感じなのですが、ちょっとこもった感じがしないでもないです。たまに高音が刺さるかなと思う時もあります。

AirPodsの方が低音は強い気がしますね。高音は無理のない響き方というか、耳に負担の無い感じはします。高音は"e8"のほうが拾えていると思います。この辺はオープン型故に仕方ないでしょうね。

 

イコライザー

"beoplay e8"は専用アプリでイコライザーがいじれます。普通「イコライザー」というと音域ごとにツマミを上下させるやつが思い浮かぶと思いますが、ぶっちゃけ素人にはアレが何を意味しているのかよくわかりません。その点、この専用アプリでは「WARM・EXCITED・RELAXED・BRIGHT」という4つの区分けの中でポインターを動かしていくだけで設定できるので、直感的に好きな音を探すことができます。

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また、時間を置いて再度聞いたときの「昔の僕、耳おかしくない?現象」(その時によって音の感じ方が違う現象。籠もった感じで聞きたい時にめっちゃ籠もった音を作ると、後でナニコレってなるアレ)ですが、専用アプリではイコライザーをいくつかストックしておけるので、そこでカバーすることができます。

反面、Airpodsにはイコライザー機能はありません。厳密に言うと「設定」のミュージックにあるのですが、"e8"と違ってオープン型なのでそこまで細かいところは気にならないというか、もともと特殊な・尖った音質じゃないので、個人的にはいじる必要性は感じていないです。

 

遮音性

こちらは"e8"の圧勝です。イヤホンの形状的に。遮音レベル的には、「ノイズキャンセルイヤホンには負けるが、バスなどでアニメなどを観ていて聞き取れないということはない」くらいです。但し、カナル型の弊害として体内の振動も耳に響いてしまうため、歩いている足音も響いてきてしまいます。僕はこれを「ちょっと緩めて装着」して緩和しています。

また、AirPodsは電車・バスの中では、通常の音量では満足に聞き取れません。聞き取れる音量まで上げるとなると、耳を痛める危険性があるのでおすすめできません。ちなみに僕はイヤーピース(やっすいやつ)も試してみたのですが、落ちにくくなる・低音が若干強くなるくらいで、遮音性はほとんど無かったです。 

同じカテゴリーで『Purest』ってやつが一番イイやつみたいなので試してみたいのですが、さすがに値段的に期待外れだった時が怖いので手は出せていないです。

 

タップ操作

"e8"は操作が固定でありいじることはできませんが、

・再生・停止

・音量の上げ下げ

・曲送り・戻し

・周囲の音が聞こえるモード

のように、様々な機能をスマホを取り出さずに行うことができます。また"e8"はカナル型であるためタップ音が「ドゥン!」って感じで耳の中にすごく響きますが、タッチパネル式であるため「そっと」のタップでも反応するので、これを回避することができます。

Airpodsでは左右にそれぞれひとつずつ、好きな機能を割り当てることができます。しかし「ここをタップする」というターゲットが曖昧なため、成功率がやや低いです。バシバシ叩いて反応しない時はイラッとします。

ちなみにSiri(もしくはGoogleアシスタント)は、Airpods第2世代は呼びかけるだけで応えてくれますが、"e8"はタップによる操作が必要です。トリプルタップ(!?)という離れ業が必要ですが、意外と成功率は高いです。ダブルタップのほうがよっぽど失敗します。

 

片方のみの使用

Airpodsは両方にレシーバーとしての機能があるため、右だけ・左だけと、どちらでも使用することができます。それに対し、"e8"は『右がレシーバー、左は右とのペアリング』となっているので、片方だけの使用の場合は右だけとなります。

 

ケース

冒頭の写真を見てもらえばわかると思うのですが、サイズ的には"e8"が若干大きいくらいです。AirPodsは僕はカバーを着けているので、その分もうちょっと小さくなりますが、びっくりするくらい傷がつきやすいのでカバー無しは”無し”です。

 

あと"e8"についてひとつお伝えしたいのが、ケースに付いているこの紐、実はゴムなんですよ。僕も使い始めてしばらく気付かなかったんですが。

完全ワイヤレスイヤホンの使用上、地味に気になるのが、イヤホンをケースから出して耳に装着するまでのケースの所在です。ちょっとデモンストレーションしてみて欲しいのですが、この時、イヤホンをケースから出して→

①イヤホンを装着してからケースを仕舞うか、

②ケースをカバン等に仕舞ってからイヤホンを装着するか

の2パターンになると思います。多分皆さん、小さい部品であるイヤホンを定位置に配置するのが先決だとして、多くの場合は①になるかと思います。で、その間ケースはというと手に持ったままになりますよね。イヤホンよりケースのほうが大きいとはいえ、そのままだと落とす恐れがあります。

その時に地味に役立つのがこのゴム紐。もうお分かりでしょう、手首にひっかけるのです。そうすれば、ケースからイヤホンを出してから耳に装着し終えるまでの間、手首にぶら下げておけば良いので、ケースを落っことす心配がなくなるのです。しかもあつらえたかのようなぴったり具合です。

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余計な隙間が無い分、手のほうへ落ちたり肘のほうまで滑って行ったりしないです。

 

Bluetooth

最後に、Bluetoothのあれこれについてです。

ラグ(遅延)

これは言ってしまいましょう、Airpodsの圧勝です。

"e8"もBluetooth4.2なのでまだまだ現役ではあるのですが(ちなみに今年発表された新型も、ケースのバージョンアップだけで本体は4.2のままでした)、AirPodsのBluetooth5.0を相手取ると一目瞭然というほどです。さすがに世代の違いには勝てない。

 

接続状況

個体差なのかわからないのですが、僕の"e8"はたびたび左側が途切れます。一瞬途切れるだけなのですが、カナル型であるために結構気になります。「右がレシーバー、左は右とのペアリング」となっていることも要因なのでしょうか。

 

機種間の切り替え 

"e8"はサードパーティー製品ということで、基本的に「設定」のBluetoothから選ぶ必要があります。また、"e8"はたまにどうしても接続できない時があって、そういうときはペアリングをやり直す必要があったりします。

AirPodsiPhoneiPadMacBookなどApple製品間の切り替えはスムーズです。切り替え方法は前記事にて。またフタを開けた状態でiPhoneもしくはiPadに近づけると、AirPodsとケースの電池残量をそれぞれ表示してくれるので助かります。

この辺は同社製品にはどうしたって勝てないですね。 

 

 

 


とりあえずこんなところでしょうか。

「比較」とは言ってみたもののタイプがまるっきり違うので、「シーンによって使い分ければ最強!」といった感じでしょうか。

ぶっちゃけ、ひとつに絞ることができれば出かける際に迷うこともなくなるので、Appleが遮音性、もしくはノイズキャンセル付きのモデルを作ってくれれば、それに切り替えることもできるのですが…(HUAWEIも開放型のノイキャンイヤホンを発表したみたいですし)

しばらくは2つ持ちでいきたいと思います。